うみつづり

海のレシピ

Voices思い出を読む

あの日、あのときの海での出来事。
これまでに寄せられた海にまつわるエピソードをご紹介します。

幼いころからあまり海には馴染みのない生活だったので、海はけっこう特別な存在。
仕事仲間が海の見える場所で暮らしはじめたというので訪れてみると、静かに波と船が行き来し、夕陽に染まる空や色を変える海が美しくてただただ心が落ち着く光景が広がっていた。これを幼いころから見て育った海辺の人や、海好きの人はとっても感覚が豊かなんじゃないかなとうらやましく思う。

Nagi(大阪府・30代)

コロナ禍で過ごした高校3年間。1、2年共に中止だった高校での伝統行事であるボートレース大会が3年生の時ようやく実施された。入学前から楽しみにしていた行事。私はグループ代表で漕ぐメンバーになることができた。雨で練習も中止になりぶっつけ本番で挑んだ大会当日。グループのメンバーで声を掛け合いボートを漕げたことが何より楽しかった。完全なカタチの大会にはならなかったが私にとって高校生活のとてもいい思い出の一つなった。

なすび(愛媛県・10代)

大会が終わった後にメンバーと浜辺を全力で走った。

も(福島県・20代)

小学生のとき、夏は毎年家族で女木島に行って泳いでいた。フェリーに乗るのも楽しかった。

あいり(新潟県・20代)

祖父は船大工をしていて自分が作った船に乗せてもらい海に連れて行ってくれました。そしてうきわだけをもたされ船の外つまり海に放り投げられたように思います。でも今考えるとそんなこと祖父はしない気がするので小さい時に見た夢の気もします。

ラクダ(香川県・20代)

人生初のひとり旅。一目ぼれした香川・豊島の海の景色を見た時、これまでの嫌な思い出がすべて帳消しになりました。ひとりで初めて全部計画した旅はとても思い出深いです。

いぬがすき(岩手県・20代)

下灘の浜で神経締めを施された極上のハモを、松山城のおひざ元で「骨なし」で食べたのが忘れられません。
ハモといえば骨切りというくらい切っても切れない(骨だけに)の骨が、ない!?しかも…芳醇なうま味、上品な白身の食感、細かに刻まれたハモのテクスチャも面白いのですが、スムースなハモはもはや別の魚。特殊な技法で骨なしにされたハモを炙りに寿司、茶漬けに蒲焼などの種々の調理で味わううちに、湯引きで梅を添えるだけなんてもったいない!!と鱧の可能性に思いをはせたのが思い出されます。
京都の祇園もいいけど、産地で手を施したハモは、まさに豊かな魚で鱧、を実感する贅沢な体験でした。

たこさん(長野県・30代)

海にはずっと苦手意識があった。怖いのだ。果てのないところが。ずーーーっと広がっているのを見ているとなんだか落ち着かないような、逃げたいような気持ちになってしまう。
そんなわたしなのだが、何とも言えないおだやかさとあたたかみを感じた海がある。初めて瀬戸大橋を渡り、朝、ある高台の宿から瀬戸内海を眺めたときのことだ。はじめて味わうきもちだった。海なのに、ぽこぽこと島や陸が見える。はるか昔からそこに自然があり人の暮らしがあることが感じられる。海の中に浮かぶ緑が、果てが見えることが、こんなにもホッとさせてくれるものとは思いもしなかった。じぶんのなかの海の概念を大きく変えてくれた。それ以来、瀬戸内海が自分にとっては特別な海となり、何度も旅に出ている。

光(千葉県・50代)

父が行きたいというので、モンチッチ海岸という海岸に家族で行ってキヌタアゲマキを掴まえた。その後アマモを探っているとヨウジウオがたくさんいた!

中納言(愛媛県・10代)

小学生の頃瀬戸内海で漁師さんの船で千又釣りに行った時、45㎝以上のカレイをビギナーズラックで釣ったこと。海に引きずり込まれそうになって「助けて~!」と叫んで、網でカレイを見たとき嬉しかった!

yocco(神奈川県・40代)

春に愛媛県に越して来て、初めて海でクラスの人とBBQをしました!雨上がりで寒かったけれど良い思い出でした!

みっちー(愛媛県・10代)

子どもの頃にシュノーケリングつけてたくさん泳いだこと!魚を見つけて喜んでました。

たいき(福岡県・20代)

友達と、先生の付き添いなしで行った修学旅行!!

晏巳(東京都・10代)

放課後、友達と帰りの電車を逃して海岸沿いで暇つぶし。ベンチに寝転んで夜、星空を見たり…。

ボンバー北田(愛媛県・10代)

魚を素手でつかまえようとして、つかんだら手が切れて血だらけになった…。

わだ(徳島県・30代)

東北で育った私が19歳の春、まだうすら寒い吉祥寺から深夜バスに乗って初めて四国を訪れました。向こうでは友人が待っていてくれますが、一人で一晩中バスだなんて初めてで緊張で眠れませんでした。高知に着いたらまずあったか〜い!そしてまたバスを乗り継いで海へ。当時はコンビニなんてなく見えるのはサイクリングターミナルくらい。免許のない私たちの移動手段はもちろん自転車。夜は波の音を聴きながらパジャマパーティー。そこで教えてもらったトマトパスタレシピ今も作ってるよ。楽しいが始まる予感がしたことを春近くなると毎年思い出します。

濱よしお(東京都・40代)

川は海につながっているのだから
山も海だと思う。


そう考えてたら、
海はそこいら中にある。

私の住んでいる場所には
四万十川があるけれど、
もしかしたら
それも海なのかも。

r(神戸市・30代)

毎日たくさん食べろと言われた、鯛ご飯。
海は好きだけど、鯛ご飯は、これ以上もう食べられない。
海は好きだけど、限度がある。たくさん食べろと言われることは、少し鬱陶しくて、少し嬉しい。

あみ(横浜市・30代)

ショートショートという短くて不思議な小説を専門に書く「ショートショート作家」として活動しているのですが、ぼくは愛媛県の松山市にある三津という海の町で育ちました。祖父母が三津で造船関係の鉄工所を営んでいたこともあり、大切な思い出はたくさんあります。リヤカーを引いてやってくる魚屋さん。大きな氷を切りだしている氷屋さん。たくましい漁師のおっちゃんたち。海岸に寄ってくるふぐの子の群れを網で捕まえたり。梅津寺という砂浜でビーチグラスを拾ったり。
どの光景も、今なお色褪せることなく輝いています。そして、そんな三津での思い出を閉じこめて執筆したのが、口に含むと海の持つ豊かな記憶が流れ込んでくる不思議なお酒にまつわる作品「海酒(うみしゅ)」でした。
ぼくのルーツは間違いなく海にあり、しばらく海に触れないと海が足りないという感覚になったりします。最近も、ぼちぼち海を補充しに行かねばと思っているところです。

田丸雅智(愛媛県・30代)

小学生の頃、父と釣りに出かけた愛媛県・双海の海。
まだ暗いうちから家を出て、近くのお弁当屋さんでのり弁とお茶を買って、ほの明るくなっていく海岸線を見ながらのドライブが好きでした。父はその頃単身赴任で週末だけしか家にいなかったから、並んで釣りをしながら、学校であったことや、友達とハマっていることを報告。話すだけ話したら、私はすぐに釣りに飽きて近くの岩場で貝拾い(笑)。
お昼に潮風を感じながら食べるのり弁が最高に美味しかった。

秀美(愛媛県・30代)

子どものころ親に連れて行ってもらった徳島の海。歌のままに広くて大きな海に興奮して、靴下を脱ぎパンツ一丁で海に飛び込んだ。寄せては返す波が楽しくて、帰りの時間になってもまだ遊び足りなかった私は、靴下を置いたまま車に乗り込んだ。子どもの浅知恵で途中で靴下を忘れたと言えば、また海に戻れると思ったのだ。頃合いを見てそれを言うと、あっさり却下。うっかりぼんずと叱られた。しょんぼりしているうちに、置いてけぼりにされた靴下のことがかわいそうになってきてしまい、号泣。しばらく心から離れなかった。
子どもは大人が思っている理由以外で泣いていることもある。愚かな私と哀れな靴下。あの靴下は波にさらわれて今頃どこをさまよっているだろう。半世紀近くたった今でも、海に行くと思いだす。

阪口大輔(奈良県・50代)

自営業で平日はほば不在という父との幼少期の思い出は、お盆と正月に海釣りに行くこと。小さなハコバンの後部座席に布団いっぱい敷き詰めて、兄弟3人で雑魚寝しながら一晩夜釣り。暗くて吸い込まれそうで怖い夜の海だけど、釣り糸を垂らした側で普段食べられないカップ麺を食べたり、釣り人にもらったみかんを剥きながら他愛もない話をするのが今思えば楽しかった。釣れたり釣れなかったり。普段台所に立たない父が唯一する仕事が自分で釣った魚の下処理。命をいただくことを目の前で見せてくれた。

ジャンボ(愛媛県・40代)

私が育った子供の時期は、大人たちは「24時間働けますか?」な働き方を強いられていた頃。父はモーレツサラリーマンとして、家族を守るため一生懸命働いてくれました。なので、土日も仕事がちで、あまり父に遊んでもらった記憶はありません。ごくごくたまの休みに、小さな船に乗って釣りに連れて行ってくれたことがありました。ずーっとれず、船酔いするし、そんなに楽しくないなぁと思っていたところに…最後に巨大な「たこ」が釣れました!!今度は怖くてギャン泣き。今思えばいい思い出です。

naomi(愛媛県・40代)

陸上部3人で海水浴。中学生の頃、友達と興居島に船で行き、バナナボートなどを借りて海水浴を楽しみました☺︎海水浴も楽しかったですが、中学生3人だけで船に乗ったこと、海水浴場まで地元のおっちゃんが乗せてくれたこと、スイカをスーパーで買ってスイカ割りをしたこと。すべてが青春だなぁと感じます。書いていて、また3人で海で遊びたいなと思いました。

ななこ(愛媛県・20代)

イベント等で集まった、手書きのエピソードたち。
2022年に開催した『海の森、海のいま』展で寄せられた海の思い出もご紹介します。