うみつづり
ショートムービー
Listening to the Voice of the Sea
海の声に耳を傾けよう。
ものがたりが語る海の声を、聴こう。
あなたの中にある海の声を、聴こう。
大きな海が包みもっている、
一人ひとりの海の思い出を
「ものがたり」として綴っていく、
うみつづり。
聴かせてください、
あなたの海の声、海のものがたりを。
01海の思い出を書く
子どもの頃の思い出でも、大人になってから誰かと過ごした時間でも。海にまつわるあなただけの思い出を教えてください。夢での出来事や、忘れられない海辺の食、大好きな趣味のお話、海に対して今感じていることなどどんな内容でも結構です。入力フォームにお書きください。
02みんなの海の思い出が見えてくる
集まった海にまつわる思い出は、本Webサイトに掲載させていただきます。あの日あの時、あの海で、こんな時間を過ごしていた人がいる。さまざまな人と時間を越えた海辺の記憶を可視化することで見えてくる「ものがたり」を作品化します。
海まで徒歩1分ででれる漁村に住んでいた。
毎日のように泳ぎにいった小学生の夏休み。16時にもなると遊泳する人が誰もいなくなる。
ある日ふいに父が現れて海に入っていった。はじめて見る父の泳ぎにおどろきながら弟と石段に並び座り小さくなっていく姿を追っていた。
長い長い時間だった。きょうだいは言葉を失っていく。つい先日たこ八郎が沖で亡くなったことを思い出しながら父を引き止めなかったことを激しく後悔していた。
どれほど時間が経ったかわからない。父がなにごともなかったように現れて「あれ?待ってたの?」と言った。テトラポッドに座って景色を見ていたらしい。わたしもなにごともなかったみたいに頷いた。弟は父にぴったりくっついて家に帰った。
それから私は海が怖い。
ただ石段に座り夕日を見るだけでいい。
ききのき(福井県・40代)
子供の頃夏休みに母の実家に遊びに行ったら毎朝必ずと言っていいくらいイカの刺身が出てきた。海辺の集落で早朝に地引網があって、地元の朝食のためだけに行われていたような小さな規模。砂浜が続く海岸線には集落ごとに漁のための小舟と網を巻き取る素朴な機械があった。イカの他に魚の煮付けとかもあったのだろうけどよく覚えていない。何しろ当時ご馳走である刺身が朝から出てくるのだ。海に近い宿に泊まれば珍しいことではないけど、それを知るのは大人になってからだ。
今でもそんな漁が行われているところあるといいなあ。
テツめし(石川県・60代)
地震で中止になった卒業旅行。そのかわりに3年後に当時のメンバーで江の島へ!何をする!とか目的はないけど、シャボン玉をとばして、砂にヘンテコな絵を描いて、一日中笑ってすごしました。最高にたのしかった!
はち(福島県・30代)
ボートから落ちて溺れて海洋恐怖症になった。
土 優器(岡山県・10代)
フェレットと海に行って、フェレットたちがよろこんで砂浜をほじほじ掘ってあそんでいるところが可愛かった。
ちょびビビぽん(岡山県・10代)
「うみつづり」とは、海にまつわる思い出を集めるプロジェクト。
“ものがたり”と“食”を通して、“海”を伝えるウェブメディア海のレシピprojectが運営しています。私たちは、取材で日本各地の海と共に生き、活動する人々の声を聴いてきました。
四方を海に囲まれた島国、日本で暮らす私たちは海に生かされてきたこと。
豊かな海のまわりには豊かな山があること。
様々な生命の循環が行われる海の森があること。
この先も日常のなかで海を思い出すきっかけをつくりたい。
思い出す時間そのものが海を思うことにも繋がっています。私たちは、一人ひとりが思い出を綴っていく先に、海のいまを知り、海と繋がり直す無数の接点が存在していると感じています。集まった海の思い出から見えてくる風景をヒントに、海と私たちの未来を一緒に考えていきませんか?
日本財団「海と日本プロジェクト」とは
さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。